書籍詳細
予測の技術
ひこ
― 微分・積分と確率・統計でビジネスの未来を読む ― 5つの予測シーンと3つの矢
●5つのビジネスプロセス
ビジネスではあらゆる場面で不透明な未来を「予測」することが求められます。そこで本書では、「商品開発の未来」「生産の未来」「販売の未来」「顧客の未来」「ライバルの未来」という、ビジネス(商売)の各段階でよく求められる予測シーンを想定し、微分・積分、確率・統計を応用して、「本当に信じるに値する予測」を行う技術を解説します。
●3つのアプローチ
本書では「共通した予測のやり方」を3つのパターンに分類しています。
確率を使うもの(確率アプローチ)
統計を使うもの(統計アプローチ)
微分・積分を使うもの(微積アプローチ)
目次
- プロローグ:「未来が霧の中」という病気
- 予言は結果がすべて、予測はやり方がすべて
- まわりの人がぐうの音も出ない予測のやり方
- 計算はエクセルがやってくれる
- エクセルで体験!Webサイトでもサポート
- 5つのビジネスプロセスと3つのアプローチ
- ついでに数学アレルギーをとる
- 序章:予測チャレンジへの3つの矢
- 確率アプローチは出来事に着目
- 「過去と未来は同じ」と考える
- ブレを感じる
- 微分は「瞬間の伸び」
- 積分は面積でパフォーマンスを出す
- 第1章:商品開発の未来を読む
- ヒットは「百三つ」
- 簡単なケースから考えるのが基本の基本
- 百三つで、1つもヒットが出ないことは「普通はない」
- 下手な鉄砲でも数撃ちゃ当たるのか?
- 期待値は未来の値
- 百三つ商品開発でホームランを狙う
- まだ出店していないレストランの未来を読む
- 店舗面積と売上の関係をひも解く
- 線だけでなく式もエクセルに頼む
- 回帰分析をしっかり定義しよう
- さまざまな要因で売上は決まる
- 商品ライフサイクルカーブを微分する
- いつ開発商品をマーケットに投入するか
- 商品ライフサイクルカーブを積分する
- 一気にバラマク
- 【プラスアルファ~その①】指数アプローチ
- 第2章:生産の未来を読む
- 不良品はどこから入ってきたのか
- ベイズさんが考えた確率
- 数学っぽい説明
- 迷惑メール対策にも使われている
- 原価見積が受注生産のテーマ
- フェアな工数を求めたい
- 何が工数に影響を与えるのか
- 相関係数を設計する
- 相関係数で説明変数を選ぶ
- まずは積分の準備
- 山形曲線で考える
- エクセルで積分して確率を出す
- 「いくつ作るか」に積分アプローチ
- 積分で生産量を決める
- コンスタントを求めて生産量を落とす
- 【プラスアルファ~その②】対数アプローチ
- 第3章:販売の未来を読む
- 何とか自分の考えを数字で証明したい
- 検定は逆から攻める
- 検定という必殺技で相手を説得
- どのあたりで実験をやめるか
- 合意できる販売目標を決めたい
- 直線で明日を読む
- 曲線で明日を読む
- 予算はノルマでなく予測
- 限界利益は利益を微分すること
- 利益を販売台数に変える
- 利益を売上に変える
- トップダウンとボトムアップをマッチングするのが予算
- 予算のバリエーション
- 【プラスアルファ~その③】ベクトルアプローチ
- 第4章:顧客の未来を読む
- 顧客はどれくらい待っているのか
- コンビニのレジで考える
- レジをもう1台あけるとどうなるか
- さあオペレーターを何人にするかを決めよう
- ポテンシャルパイさえわかれば
- ポテンシャルパイを重回帰する
- 定性データだって数字にする
- 顧客満足度(CS)の未来を読みたい
- CSの積分の変化をとらえる
- 【プラスアルファ~その④】数列アプローチ
- 第5章:ライバルの未来を読む
- ブランド力が戦いの勝敗を決める
- マルコフさんの考えたチェーン
- シェアをシミュレーションして考える
- 勝つ確率が1/2でも、結果は
- 金持ちはケンカに勝てる
- ライバルの打つ手を読む
- ゲームを変える
- 囚人のジレンマ
- 協力ゲーム
- 戦争の激しさ
- 最大値と最小値
- 戦わないで自らを見つめる
- 【プラスアルファ~その⑤】リスクアプローチ
- エピローグ
- エクセルの手順
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概要
- 予測の技術
- 初 版 :2017年3月
- 発行所:SBクリエイティブ
- 価 格 :1,000円+税