書籍詳細
マネジャーのためのケーススタディブック
ひこ
今の時代に求められている新しいマネジャー像とは? 36の実例から学ぶ"新しいマネジメント"
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日本企業はここ10数年で大きな変身を遂げた。真っ先に変身したのは経営、なかでも「企業と社会との関係」だった。ここでのキーワードがCSRであり、コーポレートガバナンスであり、M&Aであり、アライアンスである。
これと重なる形で、次なる変身の対象となったのが組織である。事業再編に伴う組織リストラクチャリングであり、執行役員制導入であり、組織階層のフラット化である。そしてこの変身も多くの企業で終わりを遂げようとしている。
経営モデル、組織という新しいハードウェアが出来ても、ソフトウェアたるマネジメントがついていけない。組織最下位のプレイヤー層は何も変わっていないので、現場には変身の実感がない。一方で経営はその中の若手トッププレイヤーをマネジャーへとどんどん昇格させている。
しかしこの新しい経営モデル、新しい組織の中で活躍すべき“新しいマネジャー”は、一体どこで何を学べばよいのだろうか。
<中略>
本書の中身は36のケースであり、すべて実話がベースとなっている。マネジメントの現場で実際に起きた話である。変革期にある企業の「夢多きマネジャー予備軍」、そして「悩み多き現役マネジャー」が、先輩たちのマネジメントの実例を通して、“新しいマネジメント”を学び、そして考えて欲しい。これが本書の“狙い”、というよりも“願い”である。
目次
- プロローグ
- シーン1:マネジャーになる
- ケース 1:誰をマネジャーにするか
- ケース 2:マネジャーに抜擢された
- ケース 3:企業理念にはどんな意味があるのだろう
- ケース 4:戦略が納得できない
- ケース 5:セキュリティ強化策が打ち出された
- ちょっと一休み「マネジャーやるなら良い環境でやりたい」
- シーン2:マネジメントサイクルを実行する
- ケース 6:合併プロジェクトのリーダーになった
- ケース 7:新しい売場を作りたい
- ケース 8:改善を提案する
- ケース 9:費用対効果を計算する
- ケース10:報告書を提出する
- ちょっと一休み「マネジャーにも色々なタイプがいる」
- ケース11:改善をがんばった
- ちょっと一休み「マネジャーは職種によって、まったくちがう仕事」
- シーン3:目標を達成する
- ケース12:工数を見積る
- ケース13:売上目標が降りてきた
- ケース14:アンケートの目標を何にするか
- ケース15:予算が達成できない
- ケース16:目標は売上か、粗利か
- ちょっと一休み「これから会社のコミュニケーションはどうなっていくのだろう」
- シーン4:部下をマネジメントする
- ケース17:リーダーシップって何?
- ケース18:最近の若いやつはやる気がない
- ケース19:秩序が乱れている?
- ケース20:女性のマネジャーを作るべきか
- ケース21:人が人を評価する難しさ
- ちょっと一休み「マネジャーの給与はこれからどうなる」
- シーン5:部下を育成する
- ケース22:教育の基本は OJT か Off-JT か
- ケース23:セールス力
- ケース24:OJT 指導員を誰にするか
- ケース25:教育の方針を決めなくては
- ケース26:教育を評価する
- ちょっと一休み「経営者になるマネジャー、ならないマネジャー」
- シーン6:トラブルに対応する
- ケース27:なぜやめてしまうのだろう
- ケース28:異物混入がマスコミで報道された
- ケース29:コールセンターがつながらない
- ケース30:重大なクレームが発生した
- ケース31:欠品してしまった
- ちょっと一休み「ポテンシャル評価をやってみて」
- シーン7:組織の一員として行動する
- ケース32:となりの部門が協力してくれない
- ケース33:マネジャーの知識
- ケース34:情報を共有する
- ちょっと一休み「マネジャーに関する素朴な疑問」
- ケース35:スタッフの上司は誰か
- ケース36:なぜエコ運動なんてやるんだろう
- エピローグ
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概要
- マネジャーのためのケーススタディブック
- 初 版 :2008年8月
- 発行所:同友館
- 価 格 :1,900円+税