書籍詳細
ソリューションビジネスのセオリー
ソリューションビジネスにかかわる方必見! IT ビジネスを成功させる50のセオリー

17年ほど前、あるコンピュータメーカーから「ハードウェア、ソフトウェアというビジネスからそれらを統合し、顧客の課題解決をサポートするソリューションビジネスを当社の基本戦略としたい。ついてはこれを支える SE の意識改革が必要だ。そのための教育をやって欲しい」という引合が私の所へ来ました。約半年間かけてこのコースウェア(教育カリキュラム)を開発し、トライアルセミナーを実施しました。このセミナーは「提案型 SE 養成講座」と名づけられ、おかげ様で好評を博し、そのコンピュータメーカーの SE に本格的に実施していくこととなりました。
<中略>
本書はこの「提案型 SE 養成講座」やコンサルティングで、私及び弊社が行ってきたことを50のセオリーという形で体系的に整理したものです。そしてその目的はソリューションビジネスを早期に立ち上げ、効率的にビジネスを進めていくうえでの理論的バックボーン・ビジネスモデルとして活用することにあります。したがって、本書はソリューションビジネスを実施していく企業の SE 、システムセールス、マネジャー、経営者を第1の対象としています。
さらに「提案型SE養成講座」において「ソリューションの考え方」「やり方」を IT ベンダー以外の多くの企業の方たちが活用されたのと同様に、この50のセオリーも「自社のお客様に問題解決方法を提案する」必要がある多くの方たちに活用することができると考えています。
目次
- 序章:ソリューションビジネスとは
- コンピュータのビジネスへの活用
- プログラマー・SE の誕生
- IT の誕生
- バブルの崩壊
- ソリューションビジネスの誕生
- ソリューションビジネスはなぜうまくいかないか
- ソリューションビジネスを理論化する
- セオリーの構成
- セオリーの使い方
- 第1章:ソリューションビジネスに必要なもの
- セオリー1:ソリューションビジネスはニーズイン・スペックアウト
- セオリー2:ソリューションプロセスを6つに分ける
- セオリー3:「プログラムとデータ」からオブジェクト指向へ
- セオリー4:原価見積から投資金額提案へ
- セオリー5:スケジュール表ではユーザー側作業を提案する
- セオリー6:提案型 SE に必要なものは知識・ノウハウ・経験
- 第2章:ニーズ予想モデル
- セオリー7:「何が解決できるのか」からスタート
- セオリー8:プロセス指向アプローチからデータ指向アプローチへ
- セオリー9:タイプ別のニーズチェックリストを作る
- セオリー10:データベースのニーズは「共有化」と「捨て方」
- セオリー11:インターネットはセキュリティ、Web 技術、プロモーションの3つに分けて考える
- セオリー12:万全なセキュリティはない
- セオリー13:ユビキタスがオフィス外のニーズを生む
- 第3章:インタビューモデル・ニーズ発見モデル
- セオリー14:「伝えたいニーズ」と「受け取ったニーズ」は違っている
- セオリー15:タイプ別にインタビュースタイルを考える
- セオリー16:システムを考える前にインタビュー結果を整理する
- セオリー17:ユーザーの言ったとおりに列挙する
- セオリー18:グルーピングは外部エンティティのクラスを作ること
- セオリー19:重みづけは「インタビューでのニュアンスの定量化」
- 第4章:ニーズ解決モデル
- セオリー20:ソリューションスペックは稼働責任を負う
- セオリー21:案の選定では「なぜ選んだのか」を用意する
- セオリー22:新システムのリスクは消えない
- セオリー23:基幹系・情報系・ネットワーク系に分けて提案する
- セオリー24:データ分析はマクロからミクロへ犯人探し
- セオリー25:意思決定支援はシミュレーションモデルで
- セオリー26:非定型ニーズとリテラシーは逆行する
- 第5章:プレゼンテーションモデル
- セオリー27:提案書は SE が作り、説明する
- セオリー28:ユーザーニーズはまとめずに、そのまま書く
- セオリー29:システムイメージとソリューションイメージを分ける
- セオリー30:ドキュメントを提案書を中心にデータベース化する
- セオリー31:「読んでわかる提案書」を作る
- セオリー32:目的・ニーズ・スペックのベクトルが合っているか
- セオリー33:プレゼンテーションでの質問を恐れるな
- セオリー34:プレゼンテーションでの反対を恐れるな
- 第6章:プロジェクト管理モデル
- セオリー35:見積は過去の平均値
- セオリー36:システム開発では部品流用する
- セオリー37:システム開発は外注しない
- セオリー38:遅れないようにするのではなく、遅れたときのダメージを小さくする
- セオリー39:エラーのないシステムはない
- セオリー40:プロトタイプでスペックを凍結する
- 第7章:ソリューションを実施する仕組みづくり
- セオリー41:SE のキャリアステップを明確にする
- セオリー42:提案型 SE をプロジェクトリーダーにする
- セオリー43:資格試験を職種認定に使う
- セオリー44:提案型 SE は研修で選ぶ
- セオリー45:提案型 SE は企業をシステムとして理解する
- セオリー46:提案型 SE はIT をパターン化しておく
- セオリー47:ケーススタディで戦略を立案する
- セオリー48:ソフトハウスでは足りない職種を提案型 SE でカバーする
- セオリー49:ハード販売企業では提案型 SE に提案させる
- セオリー50:異業種参入では提案型 SE を育てる
この本の中身をPDFでご覧いただけます。
概要
- ソリューションビジネスのセオリー
- 初 版 :2003年4月
- 発行所:同友館
- 価 格 :1,800円+税